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ヨーロッパをはじめ、世界各国の映画祭で絶賛された、
人生の素晴らしさを知る感動作!!

 トロント、ロカルノなど権威ある映画祭をはじめ、ヨーロッパからアメリカまで世界各国のフィルム・フェスティバルで上映された話題作。尊厳死をテーマにした作品であるにもかかわらず、深い愛情で結ばれた夫婦と仲間たちの美しい旅に、あふれる涙と同じくらい明るい笑い声も響き、「どのように死ぬかではなく、どう生きるかを描いた映画だ」と絶賛された。
 ヴァラエティなどの全米メディアでも高く評価され、本国ドイツでもドイツ映画批評家協会賞やジュピター賞をはじめとする数々の名誉に輝いた感動作が、遂に日本にも登場する。

一度きりの人生。
あなたにとっての、そして大切な人のグッドライフとは──。
「愛する人にできること」をみつめる、
いのちと向き合う5日間の旅。

 年に1度、自転車で旅に出る6人の仲間たち。持ち回りで行き先を決めるのだが、今年はハンネスとキキの夫婦の番だ。ベルギーと聞いた友人たちは、チョコレート以外に何があるのかとボヤく。だが、ハンネスの選択には、ある深い理由があった──。
 ALS(筋萎縮性側索硬化症)と宣告された彼は、これを人生最期の旅にすると決めていたのだ。ベルギーでは、法律で尊厳死が認められている。真実を知った仲間たちは大きなショックを受けるが、彼の願いを叶えることを決意する。いつものように、旅行中に実行しなければならないムチャな課題を出し合い、クリアするたび笑いがはじける旅は、このままずっと続くように思えた──。

人気・実力共にドイツを代表する俳優たちが
美しいヨーロッパの風景の中、人は独りじゃないと教えてくれる。

  不治の病におそわれたハンネスを演じるのは、『ヴィンセントは海へ行きたい』でドイツ映画賞主演男優賞を獲得した国民的俳優、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ。同じ病気で長く苦しんだ父親の姿を見てきたからこそ、これ以上家族を悲しませたくないと願うハンネス。観る者すべてが、“もし自分だったらどうするか?”と問いかけずにはいられない、胸に迫るリアルな心情を見事に演じた。
 ハンネスの妻キキには、TV、舞台、映画と幅広く活躍するユリア・コーシッツ。最期の瞬間まで夫の支えとなり、苦しみを分かち合いたいと望むキキを演じ、彼女もまた“自分の愛する人だったらどうするか?”という問いを私たちに投げかける。二人がたどり着いた“愛するがゆえの選択”は、私たちがこの先の人生で別れを経験するたびに、幾度も思い出さずにはいられないだろう。
 ハンネスの弟と3人の親友役には、ドイツ映画界を支える実力派俳優たちが扮し、人生を豊かにするのは、素晴らしい仲間たちの存在だと教えてくれる。監督は、世界各国の映画祭で数多くの賞を獲得しているクリスティアン・チューベルト。
 歴史ある街並みから広大な田園地帯、緑豊かな山道から海沿いへと続くヨーロッパの美しい風景を自転車で走り抜ける夫婦と仲間たち。たとえ人生のゴールが近くても、喜びも悲しみも受けとめて愛すれば、希望の道が見えてくる―─ハンネスのラストスパートを見届けた時、心の奥に“グッドライフとは何か”を伝えるやさしいメッセージが残るあたたかな物語。